【vol3 お客様申し訳ございません】
3回シリーズ本日最後になります
3日連続の長文読んでいただき誠に
ありがとうございます。
本日も、よくあるお客様の質問に
対してお答えしたいと思います。
Q
フランス料理って何なの?
バロンって一体どんな店なの?
コース料理はありますか?
A
コースはございます。
事前にご予算を伝えて頂ければ、
勿論対応しております。
敢えて店内のメニューを
アラカルトにしているのは
お客様に気軽に自由に色々な料理
を頼んでいただきたいからです。
私がバロンでお客様に
今後何を楽しんで頂きたいかと言うと。
フランス料理は特別な日の
料理だけでは無く日常の普段着の普段使いの
フランス料理を楽しんで頂きたいのです。
よくかしこまられて
来店される方も
いらっしゃいますが
ウチの店は
★サンダル
★Tシャツ可で
★ドレスコードなんてありません、
★お客様が好きなカッコウで来店して下さいませ。
どうか気軽に入店して下さい。
★ワイワイガヤガヤ騒がれても全くかまいません
(但し大人として必要最低限の節度)
最近私がTシャツ、エプロン姿でカジュアルな服装で仕事に臨んでいるのは、上記に書いたように、気軽に入って欲しいと言う思いも込められております。
今日はフランス料理を私なりに分かりやすく解説
致しますと、大きく分けて同じフレンチでも実を言いますと3種類あるのです。
◆一つ目は
レストランです。
これは、ほとんどの人々が
フランス料理とはと、思い描く
ハレの日で使われる、
サービス、空間、料理が
大変高貴な業態です。
ドラマ、グランメゾン東京の影響で
世の中の人がフレンチを
知る良いきっかけになりました。
フレンチは決して特別の日の料理ではございません。
バロンは特別の日だけでなく
気軽に来店して頂けるお店です。
バロンはよくこのジャンルに間違われます。
ウチのお店は高級なお店じゃないです。
これがお客様と店主の考えの隔たりが生まれる一番の要因でございます。
もう一点お伝えしますと、お客様がフレンチよりイタリアンに気軽さを感じるのは、恐らく日本ではまだ、日常のフレンチをメディア等で取り上げられて無いのが要因しております。
◆二つ目は
ビストロ、ブラッスリーです。
私の店はこのジャンルです。
ビストロとは日本で言う定食屋で
ブラッスリーは日本で言う居酒屋です。
バロンはブラッスリーです。分かり易くお伝えすると、フランス居酒屋です。
私的には、なぜメディアでこのジャンルを大々的に取り上げられないのだろうといつも思っております。
日常の料理こそ、その家庭、国の色と
強く思っているからです。
◆三つ目は
トレトゥールです。
日本でいう惣菜屋です。
現地のフランス人は、実を申しますと
日常では、パン屋でフランスパンを買い
トレトゥールで惣菜を買って会社
家庭で食べると言うスタイルが割と一般的です。
そして、普段の外食でビストロに通い
特別な日にレストランに食べに行くというスタイルです。
次に料理の形式に付いてご説明します。
フランスの多くの
ビストロは3皿形式が基本となっております。
主な基本構成を言うと
◎entree (アントレ)
前菜
◎plat(プラ)
メイン
◎dessert(デセール)
デザート
の3部構成です。
ここに魚料理だとか
茶菓子だとか
口直しのソルベ等
皿の構成がより多くなるのが
ざっくり言うとグランメゾンの料理になります。
長年イタリアン、フレンチ、スペイン
料理等の洋風料理に携わってきて感じた事は
日本人は最後にパスタ等の炭水化物で食事を閉めると言う文化です。
特に日本には、そば、うどん、きしめん、焼きそば等、炭水化物を用いる料理が大変ポピュラーな為、どうしてもフレンチよりもイタリアンの方がポピュラーなのは致し方無い事なのかも知れません。
現在7月を目標にリニューアルを計る為
準備中でございます。
お客様これからもよろしくお願いします。
Le Ballon 店主 竹山雄一